インタビュー②:創作活動について


Q:創作活動において、犠牲にしているものはありますか?また、最も大切にしていることは?


犠牲にしているというものは特に無いですね。誰かにやらされている訳でもないですし、自分が選んで、情熱を注いでいることですから。


絵を描く際に特に大切にしているのは、「固定観念に囚われない」ということ、「常に自由な気持ちでいる」ということです。


「初心忘れるべからず」とはよく言ったもので、人間歳を重ねるにつれて、経験や知恵というのは自ずと身に付いてきます。



もちろん、そういった自らの中にある経験値から得られるメリットもありますが、こと創作活動においては、知らず知らずのうちに固定概念に陥ってしまいがちです。


ですから、それこそ子供達がいつでも自由奔放に絵を描くように、私も新たな作品に向かう時には、常に「ゼロ=白紙の状態」で挑むように心がけています。





Q:制作過程における良い・悪いの判断基準とは?


自分の中で「良い絵」という定義が明確に出来ていれば、これほど楽なことはありませんよね。(笑)毎回そこに向かって行けば良いわけですから。


私にとって、1つの基準となるのは、永遠に続くもの=「永続性」、とでも言えるかもしれません。始まりも終わりもないような状態です。



もう少し具体的に言うと、作品を眺めた時に「ああ、わかった」というものよりも、むしろ「わからなくなる作品」の方が、私は良いと感じます。


時にそれは、見て頂いた方に恐怖を与えることかもしれませんし、無限の感覚を感じさせることかもしれません。


インタビュー③へ続く


Produced & translated by

3e-Tokyo Project

Studio Ibano

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