インタビュー③ :意識

Q:制作過程において、観る側を意識することはありますか?


完全に無いと言い切ってしまうと違うかもしれませんが、でもほとんどないです。


本来、最終的には誰かの生活空間に置いて頂いて、楽しんでもらうべきものですから、そこはある程度考慮すべき点であるのかもしれません。



しかし、一度それを念頭に入れてしまうと、恐らくどんどんとその度合いが増していって、最終的には見る側に寄った作品・見る側に媚びた作品になりかねないと思うんです。


ですので、制作過程ではそのことはあまり考えず、本当に心が信じる方向へ進んでいくだけですね。





Q:今までで最も思い入れが強い自身の作品はありますか?


それはないですね。私にとって、常に新しい発見こそが創作そのものですから。


もしある段階で「この絵はこれで完成だ、自分のスタイルは完璧だ」と感じてしまえば、もうそこで終わりのような気がするんです。



ですから、「永遠に続く絵」=「次に繋がる絵」こそ、私が常に目指しているものだと考えています。


完成を目的にして絵を描いているのではない、ということです。


インタビュー④に続く


Produced & translated by

3e-Tokyo Project



Studio Ibano

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