Q:制作過程において、観る側を意識することはありますか?
完全に無いと言い切ってしまうと違うかもしれませんが、でもほとんどないです。
本来、最終的には誰かの生活空間に置いて頂いて、楽しんでもらうべきものですから、そこはある程度考慮すべき点であるのかもしれません。
しかし、一度それを念頭に入れてしまうと、恐らくどんどんとその度合いが増していって、最終的には見る側に寄った作品・見る側に媚びた作品になりかねないと思うんです。
ですので、制作過程ではそのことはあまり考えず、本当に心が信じる方向へ進んでいくだけですね。
Q:今までで最も思い入れが強い自身の作品はありますか?
それはないですね。私にとって、常に新しい発見こそが創作そのものですから。
もしある段階で「この絵はこれで完成だ、自分のスタイルは完璧だ」と感じてしまえば、もうそこで終わりのような気がするんです。
ですから、「永遠に続く絵」=「次に繋がる絵」こそ、私が常に目指しているものだと考えています。
完成を目的にして絵を描いているのではない、ということです。
インタビュー④に続く
Produced & translated by
3e-Tokyo Project
Studio Ibano
Welcome to Tokyo based oil painter, Ibano's portfolio!
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